書肆萬年床 光画資料室

写真史や撮影行為にまつわるあれこれ、またはカメラ等についてよしなしごとを放り込む納戸

写真

企画「1万円で始める写真史」エントリー報告と反省会

前回の記事の切っ掛けになった投稿から発展して以下の興味深い企画が誕生しました。 【写真史企画】写真史を身近に感じてもらえるよう、 #1万円で始める写真史 という選書企画を行います!こちらの企画では、写真史初学者に向けて、書籍1万円分で写真史を知…

現行本限定(2019.09.02) 写真史関連本リスト 暫定版

現行本のみで、写真に関する100冊の選書リストをつくりたいぞ('ω' ) — はいあたん@8/12東京で個展します (@haia_i) September 2, 2019 上記の投稿を切っ掛けにして「現行本のみ」をルールに写真に関する本を100冊ほど挙げてみました。とりあえずはボリューム…

東郷堂 専用フィルムのスキャン

前回で東郷堂の円カメラNice号について簡単に報告しましたが、東郷堂製の円カメラ用のフィルムは専用の紙製のホルダー(撮り枠)に一枚ずつ収められていて、撮影後はその撮り枠ごと専用の着色された現像液に浸すことで暗室無しで現像・定着・焼き付けが出来る…

東郷堂 Nice号(1934) 簡易報告

日本の現在のカメラ史・写真史というのはそれぞれプロ・セミプロ・マニアよりに描かれているきらいがあり、実態とズレているのではという思いがあります。 いま「東郷堂」といってもほぼ知られておらず、ネット上では海外の方がはるかに情報が詳細なのが現状…

『カンノン』試作機の目撃譚(間宮精一による)

日中戦争突入後の1939年の「カメラクラブ」に国産カメラの特集があり別の原稿の資料として取り寄せたのですが、特集内でハンザ・キヤノンが取り上げられていて、このなかに興味深い証言がありましたので紹介したいと思います。 戦前戦後のカメラ誌を読み比べ…

Fed(I)のマウント金具を交換してLマウント互換にする話 その2

※ 以下の記事は2014年の原稿を元に再構成したものです。ソビエトのカメラ・レンズ史または写真史については国内に信頼に足る文献は少なく、伝聞に基づいた記述があることをご承知おきください。 マウント金具をFed3のものと換えてしまったのでもうFed改とで…

鎖 (COSINA ZEISS IKON + Canon Serenar 35mm F2.8 + FUJI SUPERIA X-TRA 400) / COSINA ZEISS IKONについて その2

撮影地:長崎(2014.01) 機材:COSINA ZEISS IKON + Canon Serenar 35mm F2.8 フィルム:FUJI SUPERIA X-TRA 400 現像データ:DPE 2000年代になって登場した完全新設計のレンジファインダーカメラ、ZEISS IKON(Zeiss Ikon)ですが、この写真を撮った2014年初…

Lantern Festival,Nagasaki,Japan (Leica If + Voigtländer Super Wide Heliar 15mm F4.5 + Fuji SUPERIA X-TRA 400)

撮影地:長崎 機材:Leica If + Voigtländer Super Wide Heliar 15mm F4.5 フィルム: Fuji SUPERIA X-TRA 400 現像データ:DPE SWH 15/4.5は、というより普段の感覚で使いこなせる広角は21mmまででそれ以上の超広角となると相当数の失敗作を連発することに…

老女 (Leica I(A) + Elmar 50/3.5 + FOMA RETROPAN 320)

撮影地:長崎 機材:Leica I(A) + Elmar 50/3.5 フィルム:FOMA RETROPAN 320 現像データ:専用現像液(標準現像) スキャナ:EPSON F-3200(fixed) 初めてFOMAのフィルムを使ったころのものですが、自家現像を再開したばかりの時期でこれがフィルムのクセなの…

ヒーロー (Fake Leica Ic(Zorki Based) + W-Komura 35/2.8 + KODAK Tri-X 400)

撮影地:北九州(2019.01) 機材:Fake Leica Ic(Zorki Based) + W-Komura 35/2.8 フィルム:KODAK Tri-X 400 現像データ:R09(Rodinal 1+50) スキャナ:EPSON F-3200(fixed) 初めてR09を使ってみましたがまだ条件出しはこれからです。W-Komura 35/2.8はなにか…

『国内版 AF一眼レフにおける銀塩からデジタルへの移行史 1985-2004(銀塩AF機の登場から終焉まで) (2018/08/16 版) 新』

(2019/03/07 宅ファイル便リンク切れを機に新規頁で再作成) 個人的興味もあって『国内版 AF一眼レフにおける銀塩からデジタルへの移行史 1985-2004(銀塩AF機の登場から終焉まで) (2018/08/16 版) 』として年表をまとめました。あくまで大まかな流れを掴むた…

昭和の残滓 (Leica M3 + Summicron 50/2 + KODAK BW400CN)

撮影地:長崎(2018) 機材:Leica M3 + Summicron 50/2 フィルム:KODAK BW400CN 現像データ: DPE スキャナ:EPSON F-3200(fixed) 以前も書きましたがKODAK BW400CNは気に入っていて、当時お願いしていたDPEとの相性が良かったのもあり一時期はこればかり使…

新宿 (Leitz Leica If + Voigtländer SSSkopar 25/4 + KODAK TMAX 400)

撮影地:東京(新宿 2019.01) 機材:Leitz Leica If + Voigtländer SSSkopar 25/4 フィルム:KODAK TMAX 400 現像データ:R09(Rodinal 1+50) スキャナ:Scan EPSON F-3200(Edited) かなりコントラストの強い筈の画面ですが、飛ばず潰れず、新鮮な(!)フィルム…

橋 (Fake Leica 72(Zorki Based) + Voigtländer SSSkopar 25/4 + KODAK Tri-X 400)

撮影地:北九州 機材:Fake Leica 72(Zorki Based) + Voigtländer SSSkopar 25/4 フィルム:KODAK Tri-X 400 現像データ:R09(Rodinal 1+50) スキャナ:EPSON F-3200(No Effect)

『国内版 AF一眼レフにおける銀塩からデジタルへの移行史 1985-2004(※ 廃版 記事内に新版へのリンク掲載) 』

個人的興味もあって年表をまとめました。 公開期間が19日までのようなので、公開終了後に必要な方はTwitterの方にでもDMなりいただければ。 保管期間が切れたこと、宅ファイル便が共有先として些か信頼性に問題を抱えていることを考えて以下の新規記事に画像…

M3神話解体試論 (2018.1.3版)

(追記 2018.01.09) 一通り書き上がってはおり論旨の大枠に変更の予定はありませんが、お読みいただいた皆様からご指摘をいただくにつけ史実の前後関係の整理や論証部分に不足を感じ、現在当時の資料や実機を追加で収集して書き直しを進めております。そのよ…

APS(IX240)フィルムでの撮影についてちょっとしたまとめ 2017年版

(注 2018.01.05) この頁は2017.08当時のAPSを取り巻く状況をまとめた頁です。情勢はその後大きく変化して「APSを使うなら今しかない!」というぐらいの状況が出来しています。 APSフィルムが期限切れであることなどはこの記事でまとめた通りなので期限付きの…

MINOLTA α Sweetの分解(破壊)

これまで二桁のα Sweet系列ジャンクを処分してきましたが、偶然捨て忘れたSweet初代が転がり出てきたので分解に挑戦してみることにしました。ジャンクの理由は定番のファインダーの黄変です。まだそこまでひどくはなく、端っこに黄色のにじみが出てきたぐら…

入門機クラス銀塩AF一眼レフシリーズのお勧め度の比較 その3「PENTAX MZ(二桁)シリーズ」

PENTAX MZ-50 + PENTAX-F 4-5.6/35-80 + KODAK ULTRAMAX400 こんな感じでやってます この記事を書くに当たっての基本姿勢についてはこちらをご覧ください。 また、「いまからフィルムで撮ってみたいという人にEOS Kiss シリーズ(具体的にはIII / III L)をお…

入門機クラス銀塩AF一眼レフシリーズのお勧め度の比較 その2「Nikon Uシリーズ」

作例 Nikon U2 + SIGMA 28-70mmD f2.8-4 + KODAK BW400CN 再掲。BW400CNも無くなってしまいました。 こんな感じでやってます この記事を書くに当たっての基本姿勢についてはこちらをご覧ください。 また、「いまからフィルムで撮ってみたいという人にEOS Kis…

入門機クラス銀塩AF一眼レフシリーズのお勧め度の比較 その1「ミノルタα Sweetシリーズ」

(MINOLTA α-Sweet + MINOLTA AF ZOOM 35-70mm F4.0 + KODAK UltraMax 400) こんな感じでやってます EOS Kiss以外の入門機クラス銀塩AF一眼レフシリーズのお勧め度の比較を書いてみようと思います。結論からいうと裏タイトル「EOS Kissシリーズ以外が初心者に…

「単独ムックと需要層と普及台数の関係」試論

立て続けに更新しております。色々資料を眺めているのですが、Canon EOS KissにしろMINOLTA α SweetにしろNikon Uにしろ、単独ムックの作例がどれも似たり寄ったりで、さらに言うなら2016年現在の「写真」関連の概説書もほとんど変わっていないという状況に…

いまからフィルムで撮ってみたいという人にEOS Kiss シリーズ(具体的にはIII / III L)をお勧めする5の理由(16.08.14版)

いまからフィルムでの写真撮影をしてみたいと思い立った方に相談を受けることがあるのですが、2016年8月14日現在で私が自信を持ってお勧めする一番のカメラはCanon EOS Kissシリーズです。キヤノン一眼レフのすべて (Gakken Camera Mook)作者: CAPA編集部出…

Zorki のレリーズボタンとか外付けファインダーとか

突発的な更新ですが、前回と同じくツイッターのまとめ。ちょうどシャッター幕を張り替えて試写のためにフィルム消費中のZorki初期型。 Zorki/Fedの参照元のバルナック型との大きな違いはレリーズボタンにレリーズケーブルをつけられる様にしたことで、立派な…

Fed銘 エクステンションチューブ + SONY α7 + 諸レンズ

少し前のKMZ製のターレットファインダーを探していたのだけれど、そのときは見つけだせませんで。ふと気づくと、銀塩EOS Kissシリーズ(×5台)の台座となっているボックスの確認を忘れていたのであけてみると、ターレットファインダとかフォクトレンダー銘(COS…

毎日ムック 1998 「'98〜'99カメラこだわり読本」毎日新聞社

思い立って目次を起こしてみましたが、疲れました。せいぜい250ページに満たない雑誌にこんだけ詰め込んでんだもんなぁ。カメラこだわり読本 (’98~’99) (毎日ムック)出版社/メーカー: 毎日新聞社発売日: 1998/07メディア: ムックこの商品を含むブログを見る…

中平卓馬逝去

中平卓馬逝去について最初twitterやFbに流れ始めた時点では半信半疑だったが、メディアに確定情報が流れた。瞑すべし、としてよいのかどうか。 毎日新聞 写真家:中平卓馬さん死去77歳…先鋭的表現、評論活動も 毎日新聞 2015年09月04日 19時02分(最終更新…

MINOLTA α-7000 + MINOLTA AF ZOOM 24-100mm 1:3.5-4.5 D 試写/夜の街 雨の街

このあたりとかこのあたりで触れた、ある意味で現行一眼レフシステムのみならず、あらゆる現代のカメラ/写真の始祖*1ともいえるα-7000の試写でございます。元々は一山幾らでやってきて、狙っていたほぼ全てが告知の通りにジャンクであったという、誰を恨みよ…

スナップ / COSINA ZEISS IKON + Canon Serenar 35mm F2.8 + FUJI SUPERIA X-TRA 400

COSINA ZEISS IKON + Canon Serenar 35mm F2.8 + FUJI SUPERIA X-TRA 400 カバーに"OCCUPIED JAPAN"と刻印された占領時代のこのレンズはカラーでの使用を想定して作られてはいないはずなのですが、私はこのレンズの写し取る色の描写が、これまた大好きなの…

靴 / Canon EOS Kiss7 + EF28-90mm F4-5.6 USM + KODAK UltraMax400

Canon EOS Kiss7 + EF28-90mm F4-5.6 USM + KODAK UltraMax400 EOS Kiss7からもう一枚。前の写真と同じ日の撮影で、玄関で撮ったもの。こちらはまだ"いわゆるアナログっぽい"感じでしょうか。このあたりのAF一眼レフでは基本的にプログラムモードでカメラに…