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書肆萬年床 光画資料室

写真史や撮影行為にまつわるあれこれ、またはカメラ等についてよしなしごとを放り込む納戸

MINOLTA α-7000 + MINOLTA AF ZOOM 24-100mm 1:3.5-4.5 D 試写/夜の街 雨の街

このあたりとかこのあたりで触れた、ある意味で現行一眼レフシステムのみならず、あらゆる現代のカメラ/写真の始祖*1ともいえるα-7000の試写でございます。

元々は一山幾らでやってきて、狙っていたほぼ全てが告知の通りにジャンクであったという、誰を恨みようもない、ただ黄鉄鉱の山を自分の欲望が黄金にみせるという愚かな身振りの結果のなかに埋もれていた一台。

外装もボロボロで果たして電池を入れても動くかどうかと思わせていたところが、いざ電池を入れてみると当時のミノルタの意気込みが伝わってくる上質な時間を与えてくれました。ファインダーもシャッター音もワインダーの巻き上げ感覚も、今の普及帯APS-C一眼レフなんぞ全部駆逐する勢いです*2



こういう古びた物が好きなんですが、現行のデジタルカメラの絵作りではどうしても表現しきれないというか、しっかり写りすぎというか、それは写真では無くて画像だろうという絵作りはどうしても違和感が残るのです。

なんでも写すというのはなにも写していないのでは無いか、と思うのです。




無論、防塵防滴なんて訳もなく、またAF一眼レフ第一世代として暗所の性能は悪いといわれますが、激しい雨の中、夜の町中でもそれなりに撮ってくれました。

地方都市の、暗い夜の街をよく捉えてくれたように思います。

こんな歴史的なカメラであり、かえって今のデジタル一眼/レフの方向から取り残された部分が贅沢に作ってあるカメラが、いまや本当に値が付かない。残念な話です。

*1:始祖というのは言い過ぎか、中興の祖というとまるで衰退していたようにみえてしまうな。宗祖…とうのは間違っていないか

*2:ミラーレスに至っては顔を上げることも許されない勢いですが、無論この時代の物作りと現行の、すさまじく高性能化したことがまるで正当に評価されずに消費されていく現状とは単純に比較できません。今の技術でこの時代の物作りに望んでもらえれば…とは心から思うのですが