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書肆萬年床 光画資料室

写真史や撮影行為にまつわるあれこれ、またはカメラ等についてよしなしごとを放り込む納戸

入門機クラス銀塩AF一眼レフシリーズのお勧め度の比較 その1「ミノルタα Sweetシリーズ」


(MINOLTA α-Sweet + MINOLTA AF ZOOM 35-70mm F4.0 + KODAK UltraMax 400)

こんな感じでやってます

EOS Kiss以外の入門機クラス銀塩AF一眼レフシリーズのお勧め度の比較を書いてみようと思います。結論からいうと裏タイトル「EOS Kissシリーズ以外が初心者にお勧めでないちょっとした理由」になり果てるのではないかと思いますが、どうか石を投げないでくださいませ。

弁解しておきますと私が一番好きな普及帯AF一眼レフはMINOLTA α Sweetシリーズですので!「好き」と「お勧め」は残念ながら違うという話です。皆さん一家言をおもちの分野と思いますので、いくつかお断りを書いておきます。

  • このお勧め度比較は「今からフィルムでの写真撮影を始めて見たい!」という若者が私のところに相談に来たら、という視点で作成しています。
  • プラ製AF一眼レフ入門機は一番新しいNikon U2PENTAX *istでも登場してから14年が経過しています(2016年現在)。14年が経過した家電はエアコンでも扇風機でもそろそろ買い換えを検討する時期ではないでしょうか。いま快調に動作していても突然故障することがありえます。見た目が美品でも使われているプラスチック製部品等の劣化も進んでいることは念頭に置いておいてください。え…と、不安になられた方。大丈夫です!だからこそのプラ製AF一眼レフなのです。
  • 各機種の入手性や店頭での状態については九州の片田舎在住という状況を考慮していただきたく。ジャンクカメラを集めるために高速やバイパスにのって近隣市町村を回るというアホな生活をしております。
  • いや、むしろ!いまこそ!中級機(プロ機・名機)であるべき!とか一万円も出せばアレが手に入る!いや中判(大判)こそが…という意見も出てくると思いますし、それぞれに納得のいくものと思いますが、私は「私がこれまでカメラを譲ってきた月の手取りが10万〜14万程度でそれでも作品を作っていきたい、その手段として写真(銀塩)を選びたい!という若者たち」が身銭を切って活動するための手段として最適なものは何か、という視点で書いておりますことをご理解ください。どこかで記事をまとめていただければ、若者たちの次のステップとして有効だと思いますのでぜひご検討ください。
    • 若者たちが写真に費やせるのは頑張って月に1万円程度、それでどれだけ最短で最良の結果を出しながら継続していけるか、と考えたことが元になっています。それで年に一回くらいは個展なり合同展に出展なり某かの展示なりができればいいな、と。月1万円×12ヶ月の予算でどれだけの活動ができるか。このあたりはまた別項で書きたいと思います(そのうち…)。
    • そんなわけで忙しくなった現在は開店休業状態ですが以前は「普及帯AF一眼レフ本体、電池、フィルム×2〜3本、標準ズームレンズ(場合によっては望遠ズームも)、その他備品一式、カメラバッグと手製簡易解説プリント等セット」で「1本目の現像(良いDPEの紹介)と作品選択までをひととおり面倒見る」という活動をしていました。そのときに準備してもらう費用は3,000円でした。こちらとしてはもちろん全くの赤字です。仲間が増やすための活動でした。フィルム代もあがって現像代も厳しくなった現状ですが、とりあえずはここを目指して行きたいと思っています。そのあたりがこのブログを始めた初期衝動なのです。

前回、EOS Kissシリーズをイチ押しと書きまして、その結論は変わらないのですが実際には程度が良いものが手元にあればα-Sweetを譲ったこともあればどうしてもNikon U2が気に入りました!というのでそれを譲ったこともあります(その一台しかもっていなかったのに!(涙))。前置きが長すぎました。では始めるとしましょう!

入門機クラス銀塩AF一眼レフシリーズのお勧め度の比較

※ 登場順は私が周回しているハードオフ・カメラ委託のあるDPEでの目撃数を参考としております。

1番手 ミノルタα Sweetシリーズ
  ファインダ最高。アキュートマットを讃えよ!
  質の良いαレンズが割安で揃う。互換レンズも格安。
  なんとケンコー・トキナーが有料の公式サポートを継続中
  ジャンクコーナー在庫数豊富
  操作性が少々独特
 × 持病のファインダ黄変・青変個体激増中
 × 電装系に不安有り


写真は銀塩αの最終機α-70。

まず、改めて記事を書くのに適当に検索したサイトを眺めていたら、思いっきり自分の過去ログだったというおおぼけをかましました(マジです)。老化は進行しているようです。過去ログにあることはそちらに任せて落ち穂拾いだけやることにします。この辺りをご覧ください。

ミノルタα‐Sweet写真入門

ミノルタα‐Sweet写真入門

○入手性・◎価格
なぜか地元九州の片田舎で掃いて捨てるほど積み上がっているSweetシリーズです。初代とS、360siがほとんどですが、たまにSweet IIもみかけます。だいたい324円〜540円ぐらいが中心でしょうか。ちなみに今日寄ったハードオフではジャンクコーナにSweet初代およびSweet IIの美品かつ標準または標準・望遠ズームセットが3,000円前後で3セットぐらいも並んでました。この入門機シリーズにKONICA MINOLTA α-70まで含むかどうかは議論の分かれるところでしょうが、そもそもα-70の実用動作品がジャンクコーナーに並ぶことはまずないのでここではおきます。むしろ並んでいたら確保して私に送ってください(真顔で)。

◎スペック・◎サポート・△操作性
シャッタースピード1/4000など完全に中級機のスペックです。フィルム写真を始めたばかりでこのスペックに不満を持ったとしたら、次はプロ機を買うしか無くなります(笑)。ただ操作性については、左肩のファンクションダイヤルを回してエリアを選び、右のジョグダイヤルで項目を選択するというやり方は抽象度が高く、搭載された機能についてだいたい想像ができる中級者以上ならともかく、現在のモードダイヤルに慣れた目から見るととっつきがたいかもしれません。初心者が直感的に操作するのは難しいと思われます。これはα Sweetのせいではないのですが、ジャンクや中古での入手を前提とするとマニュアルが付いていることは少ないので減点ポイントかと。ただ、ミノルタ製カメラについてはサポートを引き継いだケンコー・トキナーがマニュアルを公開してますので、それを知っていれば解決します。が、これを最初から知っておくのは難しいと思うので現状の目から見た評価ポイントとしてはどうしても一段さがりますね。

◎×ファインダー・◎レンズ
初めてSweetシリーズのファインダーを覗いたとき「これがダハミラー機?」と衝撃を受けた覚えがあります。目が喜ぶとはこういうことをいうのか!なんて。今のAPS-Cデジタル一眼レフの大半と比較したらこちらの方が見えがよいかもしれません。さすがのアキュートマットスクリーン!上級機ならもっとスゴいよ(この辺り↑の過去ログで暴走していますのでお暇なときにでもご一読ください)。
ただ、このファインダーが残念なことに個人的な経験としては2014年頃から劣化しているものが多く見受けられるようになりました。Sweetシリーズに限らずα全般のダハミラー採用機で、ミラーの銀蒸着の酸化に由来すると思われる黄変・青変が起こります。青変は中央部から泉を吹き出す様に起こり始め、黄変は周辺部から色づき始め、これがやがてオレンジ、茶色と濃くなり視界のほとんどを覆う様になります。こうなるとケンコー・トキナーで修理を依頼するしか無くなりますが万単位でかかります。ついにハードオフでは無く専門店のケース内の中古品でも青変が起こっているのを確認しているので、個人的には直接手にとって確認できない限りは気軽に購入できない機種になっています。無念。
レンズについては過去リリースされた全てのαマウント(αAマウント)のレンズが使えます(SONYブランドのAPS機用のレンズでは周辺がケラレますが)。また、かつてのαの隆盛と現在の低迷の帰結として、往年の銘レンズが格安で入手可能です。もちろんαレンズも玉石混淆なのですが、純正でもズームレンズに評価が高いものが多いのが嬉しいところです。良いαレンズをつけてファインダーを覗くと最高ですよ。サードパーティの標準ズームなら540円あたりから状態の良いモノが入手できます。

×電装系
不安有りと書きましたが、これSweetに限らずミノルタ後期の宿痾な気がします。電源を入れてもスイッチが入らない。または入った様に見えて1枚撮ったら巻き戻ってしまうトラブルを複数台で確認しています。これも起こってしまったらケンコー・トキナーにサポートに出すしかありません。もちろん諭吉さんコースです。

まとめ
そんなわけで第一弾、α Sweetでした。個人的には大好きなのですが、年々積極的にお勧めできなくなっているのが残念です。ファインダーの劣化はいかんともしがたく、電装系も怪しいです。いっけん正常に動作している様に見え、喜び勇んでフィルムを詰めてシャッターを切った瞬間巻き戻しが始まってしまったときの悲しみ!ケンコー・トキナーによる公式のサポート(有償)が続いているのはむしろ他に無いアドバンテージなのですが、部品の払底により修理できないことも増えているようです。MINOLTAのカメラは全体に華奢なイメージが付きまとうところがあるといいますか。

こんな感じでダラダラやっていきます。異論反論オブジェクション(古!)多々あると思いますが、twitter等でご連絡をいただければ。更新が進んだら途中で修正することもあると思いますので。なおミノルタだからこんなに長くなったのでしてNikonPENTAXはもっとあっさりやります(そもそもまとめて更新するはずが長くなりすぎました)。