光画図書室閉架書庫

写真史や撮影行為にまつわるあれこれを放り込む納戸。初心者向の解説書やTIPS等もボチボチ。

東郷堂『ナイス号 撮影法』

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東郷堂のNice号の撮影マニュアルです。Nice号については以前簡易な報告をしていますが、今回入手した個体にはこれまで見たことのない撮影法の冊子が入っていました。東郷堂と暗室不要・白昼現像フィルム使用カメラについては以下の記事でまとめているのでご覧ください。

photoworks.hatenablog.com

そちらでも1934年の発売ということにしていますが、「だいたいその頃」とご理解いただければ。ただでさえ軽く見られる『円カメラ』の系統で、さらに最廉価帯の入門機でありながら、なかなかのモダンなデザインで仕上げてあることに驚かされます。

このあと日本は急速に第二次世界大戦と太平洋戦争に突き進んでいき、出版物をはじめ各種の製品が戦前の水準を取り戻すのには戦後かなりの時間がかかってからになりますが、かえって戦中、戦後のイメージが強すぎて大正末~昭和初期のイメージが正確に伝わらない状況になっているのでは、というのは懸念するところであります。