光画図書室閉架書庫

写真史や撮影行為にまつわるあれこれを放り込む納戸。

海外写真界の現状 ②(フォトアート臨時増刊「質問に答える写真百科」(1958.6)所収)

先だってから紹介しているフォトアート臨時増刊「質問に答える写真百科」(1958.6)所収の記事で「写真界知識編」コーナーの一つ無署名記事により  著作権保護期間は満了

前回紹介した「海外の有名写真家を紹介して欲しい」という質問に対する回答のコーナーにの続きで、同様に「外国の写真雑誌にはどういうものがありますか」という質問に対するていで紹介していく。

本来は前回の記事にそのままつなげるのが良かったろうが、力尽きたというのが真相。雑誌名の書き起こしはしたもののそれぞれの詳細を確認したわけではないので間違いがあったらご容赦を。

 

外国の写真雑誌にはどういうものがありますか

今日比較的容易に見られるものには、やはりアメリカの雑誌が多いようです。その中でも一般に知れわたっているのは

 POPULAR PHOTOGRAPHY

で、題名の示すように大衆むきの写真雑誌で技術記事を多くとりあげています。カメラ毎日誌が提携して、独占的にその作品や記事を紹介しているので、ご存知の方も多いことでしょう。毎年一回開いているフォトコンテストには、わが国から多数入選した人もあるので、なんといっても知れわたっています。

 MODERN PHOTOGRAPHY

は、いわば高級写真雑誌で、高度の作品を発表しているので有名です。また

 U S CAMERA

は、メカニズムを主にとりあげた雑誌です。

いずれも月刊誌で、それぞれ特長をもったものですが日本の写真雑誌のような体裁ではなく、口絵と記事を組合わせた形式なので非常に見やすくなっていることと、広告が多いことが特長でしょう。

イギリスでは週刊、年刊などをあわせて計五冊発行されています。

 BRITISH JOURNAL OF PHOTOGRAPHY(週刊)

 FUNCTIONAL PHOTOGRAPHY(月刊)

 JOURNAL OF PHOTOGRAPHIC SCIENCE(隔月)

 PHOTOGRAPHIC ABSTRACT(季刊)

 PHOTOGRAPHIC JOURNAL(月刊)

またドイツも数多くあり、中でも

 LEICAFOTOGRAPHIE

は月刊で、ライカに関した紹介や有名写真家の作品を発表しています。

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 PHOTOTECHNIK UND-WIRTSCHAFT(月刊)

は、メカニズムを主にとりあげたもので、わが国にも愛読者が多いようです。その他には

 DEUTSCHE_AUSGABE(隔月)

 LICHTTECHNIK(月刊)

 PHOTOMAGAZIN(月刊)

などが発行され、東独では年二回発行の

 PHOTOPHYSIK UND PHOTOCHEMIE

があります。

で、スイスでは美麗な印刷を誇っている月刊誌

 CAMERA

があります。広く世界の写真家の作品をとりあげており、わが国の写真家の特集も企画されているとのことです。

 PHOTOGRAPHISCHE KORRESPOMDEMZ(月刊)

オーストリアの写真雑誌です。

以上が海外写真雑誌の概略ですが、その他にわが国ではグラフ雑誌の部類に入る「ライフ」なども写真雑誌と銘打って出されています。ライフはすぐれたスタッフをようしているので、常にすぐれた写真を発表しているので有名です。

いままでにのべた以外のファッション雑誌である「ヴォーグ」などにも、優秀なカメラマンのすばらしい作品が発表されています。

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