COSINA ZEISS IKONについて その1
見ての通り、手元のZEISS IKONのシルバーはかなり見た目を弄ってしまっています。おそらくほとんど最後であろう新設計の金属製カメラということで、高級機のカテゴリーなのだろうと思われますが、このシルバーボディはなぜか安っぽさが付きまとうように思います。
インスパイア元は初期のCONTAXあたりでしょうがデザインが今一つ煮詰められていない印象があり、ブラックの方は悪くないとおもうのですけれどシルバーの方にはどうしてもコスプレ感がぬぐえなかったのです。
あるときAki-Asahi.comを覗いているといい感じの革があったので思い切って張り替えてみることにしました。
カメラ革専科 [Aki-Asahi Custom Camera Coverings]
練習用として"黒"の貼り革までついてきたのには頭が下がります。いつもこういうサービスをして頂けるのかはわからないのですが、こんなことがあるとまた注文したい気分になりますね。
ついでに、そこだけメッキが浮いて見えたシャッターボタンにレリーズボタンを付けてしまった結果として、ずいぶんポップなカメラになってしまいました。
COSINA系レンジファインダーカメラで実用的に撮影するにはグリップは必須と心得ているのでこれも装着しました。
なお、この機種やあるいはR-D1シリーズについてについてよくある失敗のようだがBESSA用は装着不可であるのでご注意を。
幅広の30mmファイバー ネック・ショルダーストラップもAki-Asahi.comのもの。各部の色から長さまで細かくカスタマイズして注文できてしかも安いのでおすすめできます。
この写真でつけているレンズは定番のソビエト製Sonnarコピー、KMZ Jupiter-8 50/2。考えてみればこのボディとレンズはカールツァイスの傍系の子孫同士のマリアージュということになるのかな。
とても気に入っているレンズなのですけれども、この個体は雑な金属製キャップのせいで端の塗装が削れてきている。それもまた味ということで。
さて、なにかに似ていると思ったらこの配色、M型ライカのエルメスモデルのパチものくさい(笑)。Summicronやシルバー鏡胴のレンズをつけたらさらにその印象が強まりそうで。
実はここまで書いてきてこの記事は2014年頃の旧ブログの記事を再構成したものなのですが、ファインダーに劣化が見られるようになりました。周辺部から黄色よりの変色があり、おそらくハーフミラーの劣化と思われます。近日中に整備に出したいところです。