書肆萬年床光画関係資料室

写真史や撮影技術、カメラ等について研究趣味上のメモ置き場

Fed銘 エクステンションチューブ + SONY α7 + 諸レンズ

少し前のKMZ製のターレットファインダーを探していたのだけれど、そのときは見つけだせませんで。

ふと気づくと、銀塩EOS Kissシリーズ(×5台)の台座となっているボックスの確認を忘れていたのであけてみると、ターレットファインダとかフォクトレンダー銘(COSINA製)の15mmファインダー辺りとか各口径のフィルターとかいろいろ。おまけでAGAT-18Kとスメハチ。(よいカメラだが当分使うあてがないので委託を考えよう…)

さて、このとき存在を忘れていたFed銘のエクステンションチューブを発掘した。

以前何かのレンズを買ったときにおまけに付いてきたのだと思うけれど詳細は忘れた。手に入れたのはよいものの、解説も無いしレンジファンダー機で目測マクロ撮影なんて無茶だしストリートスナップ中心の私には無用の長物なのでそのまましまい込んでいたわけだ。

さて、今回改めて考えてみると、Fed銘がついていたことでL39マウント用と思い込んでしまったところがあるのだけれど、そもそも用途を考えればむしろ一眼レフのZenitなどのM39マウント(マウント系はLマウントと一緒でフランジバックを一眼レフ用に調整してあるソ連の一眼レフマウント)用と考えた方が正しいのでは無いかと考えて調べてみると実際そうだったようだ。もちろんL39マウントでも使える。

それにどうやら本来は4パーツあったらしいが手元にあるのは3パーツだった。4つのチューブを組み替えることで様々な焦点距離を実現できるのだろうが、それを確認するまでの興味は無いのでとりあえず3つ全部くっつけて試写をしてみることにした。

なお、Lマウント用のアダプターにmukカメラサービスのヘリコイド付きのものを使っているので、本来の4本セットに近い撮影能力になっているものと思われる(適当)。

またRAWでは撮ってません。JPEGで撮ったのをフリーソフトで簡易に調整しております。その程度のお遊び企画で結構な方は読み進めてくださいませ。

(注意) このときは本来遠出する予定だったモノが大変な悪天候なため車を出せず、閉じ込められた室内で日中から台所でつまみ作りつつ飲みつつの撮影という馬鹿な遊びなので、妙な作例ばかりなのはご容赦を。

(追記) 以下の作例のうち、α7にエクステンションチューブとレンズをつけた状態を撮っているのはKONICA MINOLTAのA2です。普段物撮りにつかっているα7が被写体になったため持ち出したある意味α7のご先祖様ですが、この時代のデジカメはハイエンドでもISO400以上にすると大変なノイズが乗ります。その辺りの事情は割引いてお楽しみください。

(追記の追記) 筆者がソビエト関連のカメラやレンズについて真剣に調べていたのはもう何年も前のことです。また、ブーム時点に発行された著作等に細部に間違いやミスが散見されるため、各レンズやカメラについて興味を持った方は、ご自分で詳細を確認することを宜しくお願いします。

その1 / KMZ Jupiter-8 50/2

Zorkiの定番標準レンズJupiter-8をつけるとα7でここまで寄れる。本来の最短撮影距離は1mであることを思えば驚異的な接写能力だ。

しかし、どこまで近寄れるのかを見るのに開放で撮っているのもあるにしろ、被写界深度の薄さに、やはりこのチューブはRF機ではなく一眼レフでないと実用は難しいと実感。RF機でやるなら三脚に固定して正確に距離を測定しての物撮りでも無いとむずかしい。

なお、被写体のZorki-4kはこのとき距離計の調整をしていまして、このファインダー横の飾りネジを外すと中に横のズレを調整するためのネジがあります(縦を調整するには軍艦部を外す必要がある)。

その2 / KMZ Jupiter-9 85/2

安価なポートレートレンズとして一時は人気を博したJupiter-9 85/2を載せてみる。さっきは撮り忘れたが、装着時の様子はこんな感じ。レンズ本体が大きいのでそこまで違和感はない。


前述の通り、アダプタにもマクロ機能があるので、最短距離1.5mのレンズがエラいことに。開放でとるとどこにピントが合っているのか分からないくらい被写界深度が薄いのでF5.6に絞っているがそれでこれである。




(謝罪) 埃が写りこんでいるのは申し訳ない。エクステンションチューブの付け外しをしている最中に素子に埃が落ちまして。うちのα7は大変雑に扱われています。

その3 / Leitz Summitar 50/2

ソビエトレンズばかりでは何なので、手持ちのLeitz Summitar 50/2を付けてみる。装着時の容貌に少々異様さが滲み出し始める。

結果は、桁が違うというか。



やっぱりLマウントで一番好きなのはこのレンズだなと。これはそのうちなにか使ってみたくなります。

その4 / Industar-22 50/3.5

装着時の姿がいよいよ奇天烈なものに。これまたZorki/Fedの定番Industar-22。

沈胴レンズでその外見はElmarそっくりだが、実際のレンズ構成はテッサー型なので写りの傾向は違う。

(再掲)なおこのときは本来遠出する予定だったモノが大変な悪天候なため車を出せず、閉じ込められた室内で日中から台所でつまみ作りつつ飲みつつの撮影という馬鹿な遊びなので、妙な作例ばかりなのはご容赦を。

α7のEVFは設定反映ONにしているのだが、はき出してくる画とは印象がかなり違っている。





実際に出てくる写真の諧調はよくない。かなり眠い写りなのを補正している。もちろん、そもそもがモノクロネガ前提のレンズなので当たり前なのだが。

その5 / Fed(INDUSTAR-10) 50/3.5

Fed銘エクステンションチューブ+ SONY α7ネタ 最後。チューブの銘と併せようとFed(INDUSTAR-10) 50/3.5。フード付き。普段は愛機Fedにセットで付いている。



時代的にも写真はモノトーンのもので普段はイエローフィルターをつけて使っている。ここまでカラーできているので、α7の設定をモノクロにしてみた。

さて、どうなるか。いつの間にか雨があがっていたので外で植木を撮ってみることに。





大体こんな感じでした。

最後に

本来直接覗くことを想定されていないレンジファインダー用のレンズの視界を楽しむことができるというのはデジタル一眼こそが発掘した、現代だからこそ追求できるレンズの埋もれていたポテンシャルといえなくもなく、は、ないのかな、と。

このエクステンションチューブはeBayあたりでまだまだ格安で出品されております。どなたかの今後の参考になれば幸い。

我が家のこのチューブはまた当分の間眠りにつきます。

(Summitarの為には持ち出すことがあるかもね)




いよいよ、ブログのタイトルもなし崩しか?というツッコミは勘弁な。

毎日ムック 1998 「'98〜'99カメラこだわり読本」毎日新聞社

思い立って目次を起こしてみましたが、疲れました。せいぜい250ページに満たない雑誌にこんだけ詰め込んでんだもんなぁ。

この当時自分がなにしてたかと思うと、NTT出版InterCommunication誌とか読み散らかしながら、当時としても低スペックな研究室のWin95マシンと3.1をいかに実用的にぶん回すかに専心してました。
Inter Communication (インターコミュニケーション)1992年04月NO.0 創刊号

Inter Communication (インターコミュニケーション)1992年04月NO.0 創刊号

屋根裏に潜り込んでLANケーブルを張り巡らすとか、牧歌的な良い時代でした。つーか、このこだわり読本とInterCommunication誌、同じ時代の出版物…ウソだろう。

なお、表題は目次に依りましたが、本文とはズレがあるものがあります。そこはご了承ください。

  • 毎日ムック '98〜'99 カメラこだわり読本
    • 巻頭グラビア
      • P.7 分解特集1 カメラの町医者・早田 清の"名機分解"、フォカフレックスの謎をバラす
      • P.16 分解特集2 シグマの試作、14ミリF2.8EX、アスフェリカルを分解する
      • P.22 分解特集3 ジッツオ三脚の分解と、メンテナンス
      • P.24 分解特集/番外 ニコンF5のパーツディスプレー
      • P.28 見学特集1 ニコンF5の"骨"ダイキャストの製造現場
      • P.30 見学特集2 キャノンのプリズム"元"原器作り名人
      • P.32 見学特集3 プラスチックレンズと、その成形
      • P.35 こんなときは、デジタル処理でプリント
    • 最新ローテクとハイテクの製造現場
      • P.39 ニコンF5のダイキャスト造りを、赤瀬川原平さんと見るツアー 田中希美
      • P.48 キャノンのプリズム"元"原器作り名人-指先が作りだす精緻な光学の世界
      • P.54 高性能な、ドイツ製射出成形機が生み出すプラスチックレンズ 馬場信幸
    • 分解と修理
      • P.60 ジッツオ製三脚分解手順 田中希美
    • こだわりの改造・工夫
      • P.66 トライポッドのダイエット-三脚軽量化作戦 内田 亮
      • P.71 スーパー・ババマチック・ストロボ 馬場信幸
    • インタビュー
      • P.75 冒険・写真家、グレート・ジャーニーの関野吉晴さん
      • P.78 大竹省二さん"最後の弟子"小石美智子さん
      • P.82 写真はお天気まかせの、藤森涼子さん
    • カメラの知識
      • P.86 写真とカメラ関係の資料を探す 畠田冴子
    • カラーグラビア
      • P.111 思い出が詰まっている"あのころのネガケース"など
      • P.114 大竹省二さん"最後の弟子"小石美智子さん
      • P.116 番組に"花"を添える、気象予報士、藤森涼子さん
    • 特集 ライカ話のさまざま
      • P.118 ライカの凄みと、重みを秘めた冊子たち 田中希美
      • P.126 偽作/現代風ライカIIIf取扱説明書 織間 勇
      • P.133 バルナックとM型ライカで、あえて使いにくい接写をする/ライツ製110プロジェクター 中村文夫
      • P.138 大竹映子が語る、亡父・壮一も愛したライカたち
      • P.142 触れてはならない"ライカ神話"の裏側 木俣 拓
      • P.145 「フォトキナでライカの修理を依頼した話」の続編 木名瀬義昭
      • P.150 初めてライカを使いました 梅根 牧
    • 写真機材の新旧話
      • P.152 オリンパス ペンFのこだわり設計道程 米谷美久
      • P.160 タムロンSP90ミリ マクロ、4代目への足跡 馬場信幸
      • P.164 光を読む歴史/セコニック露出計の変遷 萩谷 剛
      • P.170 蛇腹カメラは生き続けている 島 和也
      • P.175 アルミニウムの閃光粉を燃やす! 井口芳夫
      • P.179 エキザクタの35ミリ一眼レフは怪しい魅力を放っている 那和秀峻
      • P.186 コニレット同好会報告〔第4弾〕
      • P.191 差異的消費と写真の実践 貝沼 洵
      • P.194 ニコンF5のパーツディスプレーと、カットモデル 田中希美
      • P.196 写真愛好会に愛機への思いとこだわりを聞きました 畠田冴子
    • カビの話
      • P.200 防カビ=抗菌レンズへのアプローチ 内田 亮
    • オリンピック
    • トピックス
      • P.209 こんなときは、デジタル処理プリントで 田中希美
    • レジェンド
    • 挑戦
      • P.217 車載カメラ/ランドローバーと、リモコンカメラで東京を写す 田中希美
      • P.221 空撮/スカイサーファーで、空から自分を写す 渡辺和博
    • 売れスジ
      • P.225 Kissだらけの、カメラ業界 辻 徹直
    • エピソード
    • マニアック
      • P.230 こだわりで覗く双眼鏡 田中ちひろ
    • カメラ随想
    • 編集部から
      • P.246 馬場信幸の『こだわり露出テクニック/TTL測光フル活用』発売中
      • 編集
        • 表紙デザイン・沼田皓二/レイアウト・福村和美 藤沢公彦/校正・浅野裕美 石井千絵子 大川真由美/プロデューサー・山路陽一郎

中平卓馬逝去

中平卓馬逝去について最初twitterやFbに流れ始めた時点では半信半疑だったが、メディアに確定情報が流れた。瞑すべし、としてよいのかどうか。

  • 毎日新聞
    • 写真家:中平卓馬さん死去77歳…先鋭的表現、評論活動も
      • 毎日新聞 2015年09月04日 19時02分(最終更新 09月04日 23時01分)

本当に中平卓馬が亡くなったのか。ショックが大きい。「きわめてよいふうけい」は一度見たいのだけれども、機会を得られないままでいる。

写真集「来たるべき言葉のために」をはじめて見たときの衝撃。そして、作者がそれを全否定して、その後の経緯を知ったときの二度目の衝撃。忘れられない。

来たるべき言葉のために

来たるべき言葉のために

手持ちの中平卓馬関係の文献を読み返している。

中平卓馬 (KAWADE道の手帖)

中平卓馬 (KAWADE道の手帖)

いろいろ新しい気づきもあった。現状では中平の逝去について、どこも型通りの報道にとどまっている。追って写真誌を中心に特集が組まれるだろう。

河出の道の手帖の中平卓馬特集が、すでに六年も前のものであったことにショックを受けた。この間、私は何をしてきたろうか。そして私のなかの中平についての情報も、ここで止まっていたのだった。私は、まだ彼はF-1を手に町を歩いているイメージを持っていたが、実際には12年ごろから療養生活を送っていたらしい。入った施設の規約の関係で、最後はカメラを持てなかったらしいということも目にした。そのあたりの経緯も知りたい。

私が中平に惹かれるのは、彼にとっては写真が先にあったのではなく、言葉が先にあり(彼は数か国語を操る編集者だった)、そこから詩との間で写真を選び取っていったという経緯があるからだろう。

なぜ、植物図鑑か―中平卓馬映像論集 (ちくま学芸文庫)

なぜ、植物図鑑か―中平卓馬映像論集 (ちくま学芸文庫)

こういうタイミングを商売にするのもどうかというのはあるけれど、ここを逃すと中平卓馬のドキュメンタリーはソフト化できないと思うので、してほしいと切に願う。

後期の仕事も広く紹介され、よく知られた記憶喪失以前とそれ以後を断絶とせず、トータルな視点で捉え直す評論を期待したい。

MINOLTA α-7000 + MINOLTA AF ZOOM 24-100mm 1:3.5-4.5 D 試写/夜の街 雨の街

このあたりとかこのあたりで触れた、ある意味で現行一眼レフシステムのみならず、あらゆる現代のカメラ/写真の始祖*1ともいえるα-7000の試写でございます。

元々は一山幾らでやってきて、狙っていたほぼ全てが告知の通りにジャンクであったという、誰を恨みようもない、ただ黄鉄鉱の山を自分の欲望が黄金にみせるという愚かな身振りの結果のなかに埋もれていた一台。

外装もボロボロで果たして電池を入れても動くかどうかと思わせていたところが、いざ電池を入れてみると当時のミノルタの意気込みが伝わってくる上質な時間を与えてくれました。ファインダーもシャッター音もワインダーの巻き上げ感覚も、今の普及帯APS-C一眼レフなんぞ全部駆逐する勢いです*2



こういう古びた物が好きなんですが、現行のデジタルカメラの絵作りではどうしても表現しきれないというか、しっかり写りすぎというか、それは写真では無くて画像だろうという絵作りはどうしても違和感が残るのです。

なんでも写すというのはなにも写していないのでは無いか、と思うのです。




無論、防塵防滴なんて訳もなく、またAF一眼レフ第一世代として暗所の性能は悪いといわれますが、激しい雨の中、夜の町中でもそれなりに撮ってくれました。

地方都市の、暗い夜の街をよく捉えてくれたように思います。

こんな歴史的なカメラであり、かえって今のデジタル一眼/レフの方向から取り残された部分が贅沢に作ってあるカメラが、いまや本当に値が付かない。残念な話です。

*1:始祖というのは言い過ぎか、中興の祖というとまるで衰退していたようにみえてしまうな。宗祖…とうのは間違っていないか

*2:ミラーレスに至っては顔を上げることも許されない勢いですが、無論この時代の物作りと現行の、すさまじく高性能化したことがまるで正当に評価されずに消費されていく現状とは単純に比較できません。今の技術でこの時代の物作りに望んでもらえれば…とは心から思うのですが

PENTAX SFX N + PENTAX-F ZOOM 1:3.5-4.5 28-80mm / smc PENTAX-F 1:4-5.6 35-80mm

PENTAXのAF一眼レフはMZシリーズやその最終形としての*istくらいしか知らなかったというのが正直なところです。

MZ-3、MZ-5、*istと押さえるべきだろうところは最低限押さえてはいるんですが、まじめに作っているのは間違いないものの今ひとつ魅力を感じていませんでした。ファインダーは嫌いじゃないんですが、どうも甲高いシャッター音にびくっとすると言うか。いや、大事ですよこういう感覚の部分。これこそ、スペックに現れない部分だし正解の内部分で、だからこそ色んなメーカーに色んなカメラを作ってもらいたいという部分なんだから。

ところがですね、天神は某店のジャンク箱に転がっていたPENTAX-F ZOOM 1:3.5-4.5 28-80mmというありふれた標準ズームのデザインがいかにもモビルスーツというかガンダムというか、80年代的なゴツゴツした感じにれとろふゅーちゃー的なロマンを感じて救出し、レンズを買ってしまったからにはそれに似合うボディを探してしまったのが運のつきというかなんというか。

PENTAX-F ZOOM 1:3.5-4.5 28-80mm


で、これがくだんのジャンクレンズです。

取り急ぎ当時のフラッグシップ(だよね?)Z-1pを手に入れたのですが、Z-1pの微妙に高級路線を目指したのであろうクラシカルな野暮ったい風合いは、プラモデル的な安っぽいこのレンズには今ひとつ合わず、最終的にこのレンズとセットになっていたらしい"キットボディ(順番が逆(笑))"のSFX Nを手に入れて合わせてみるとやっぱりどんぴしゃなんですよね。デザインにクセがあるというか、セットであることが前提というか。

SFXとZシリーズの基本的なシルエットは共通するんですが、ほんとに微妙な角張りが一体感を生み出しているというか何というか。

さんざん耳たこでしょうが、この時代のカメラのデザインが最近かっこよく見えてしまって困ります。実にロボット的なデザインです。そのまま変形してロボットになりそうです。というかそんなパロディネタでも作れそうな。

背面の大型液晶ディスプレイがまた未来を感じさせます。そういえば、あんまり数を見たわけじゃないですが、PENTAXの古いAF一眼レフのディスプレイは液漏れを起こしているのを見たことないですね。なにが違うのかしらん。このリアのシルエットもなにかアニメの戦闘機のような。

なんとも優等生なデザインばっかりになってしまったデジタルカメラにもっとこうソフトウェアではなく、ハード的なギミックをいっぱいぶち込んで、ものとしてオーラをもった機首をいっぱい生み出して欲しいなと思うんです。

忘れてました、SFXは(これは改良型のNですが)フラッシュ内蔵AF一眼レフとして世界初!だったはず。これがなかなかまたいい感じです。なにかブレストファイヤーでも出しそうな面構えで、ますます男の頃のロボット魂を刺激してくれます。

そういう意味ではPENTAXのK-01とかK-S1は消して悪くないというか、むしろいい!と断言してしまいます。K-S2が出てしまってそちらが非常にまたいいので全うに勧めるならそっちなんですが。防塵防滴完備のK-S1-2とか出ないかしらん(もうなにがなんだか)

smc PENTAX-F 1:4-5.6 35-80mm

で、ついでに部屋に転がっていたsmc PENTAX-F 1:4-5.6 35-80mmもつけてみました。こちらは本来Z-1についていたはずのもので、実際Z-1pとはよくにあいます。が、SFXとも相性がいいです。

ボディが強烈なだけに抑えめのデザインが引き立つんでしょうね。本来のキットレンズのPENTAX-F ZOOM 1:3.5-4.5 28-80mmがAFレンズとしては過渡期のものだからか、マクロを持っているとはいえ、最短撮影距離がちと長すぎるのと比べればこちらの方が使いやすいというのは確かなところ。

フラッシュのポップアップボタンが無駄に黄色というあたり、このカラーリング、言うことありません。最高です。グリップも大きくホールドしやすく、無印のSFXと比べたとき、基本的に同じはずなんですが、ファインダーもさらに明るく見やすくなっていたり、細かに改良されている気配がありマス(PENTAX MF機に通じるSFXのざらついたファインダーは好きですが)。

あとシャッター音も、無印とNでは違う感じがします。以前SFX無印のジャンクも(シャッター一回切ってお釈迦になりました)つかっていたのですが、SFXはかなり豪快な音がして(シャッター自体と言うよりは巻き上げで)いたのに対して、Nはもう少し上質な感じです。どうしても甲高い感じはあるのですが、これは仕方の無いところでしょうか。さっそくフィルムを詰めて持ち出してみることにします。

なお、すでにカメラ事業から撤退しているミノルタのマニュアルがまだダウンロードできるのもすごいことですが、リコーに買収されてしまったPENTAX(およびリコー)ブランドの銀塩カメラの説明書はだいたい以下からダウンロード可能です。

http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/support/download/manual/

こういうことをするメーカーには無条件に惚れてしまうやろ!て感じで職場にリコーの営業マン(残念ながら部門が違うのだけれど)が来られるとついついゆっくりお話を聞いてしまったりするので、やっぱりそういう意味でいろんな分野の事業をもっている企業でブランドイメージって大事なんだなと思ったりする次第なのですっとだらだら語ったこの項終わり。